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不二高社長のブログ
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ご近所さんから急遽の障子の張り替えを依頼されました。
この障子は20年程前に不二高㈱で施工した物のです。
何度か張り替えしていますが、材料が桧材のため
驚くほどしっかりしています。
「腐っても鯛」と云いますが、
古くなっても桧は桧・・・」なのです。
 
日本の桧の良さって知っていますか。
新しい時は、日本女性の色白の肌の色と同じですが、
古くなった時は、日本人の熟年の肌の色と同じなんです。
基本的に、伝統的日本建築はモノトーンの美にあります。
美しさの最たる物が、障子を透した光と組子の影の
コントラストです。
そこに、職人さん達が技やセンスを競ったのですね。


 
欄間の障子には、笹と雀の彫刻が散らされいます。
組子の横桟も均等では無く分割比を替えてあるところに
人間味を感じとれます。
さらに手作りの木製の引き手も粋です。
縦の凸部分にもカマボコ面が取ってあり、
隙をみせていません。
職人仕事とはこのような事なのです。
古来、日本の住宅は、職人集団が棟梁の采配のもとで
各々が技量を発揮して建物を完成させてきました。
そこには、お施主様や棟梁と互いの信頼関係の中で
職人が新技術を試したり、美的センスを表現する機会が
有りましたから、名人と呼ばれる匠が生まれました。
職人集団の職種間には上下関係も無く、一つの作品を
作る気概があふれていました。
そこに、文化や技の継承もありました。
様々な職種の職人達を育成したのは徒弟制度、
今で云うマイスター制度(本当はドイツのマイスター制度であり、
日本人が勝手に意味を拡大解釈して使用している。・・・横文字好き
の誰かが普及させたのでしょうね)です。
今では、職人さんが個性を発揮する建築は
極わずかになってしまいました。
建築業界で、技術者不足が問題になっています。
職人集団や本当の意味のマイスター制度を知らない人達が
現状を作ってしまったのだと思います。
《 職業訓練大学校(現・職業能力開発総合大学校)で職業訓練を学び
  職業訓練指導員の資格者として・・・・》
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